日本でも「マス層」や「富裕層」といった資産別の階層を表した図を、資産形成などについて調べていると見かけることがありますが、ニュージーランド版の資産分布についての動画を見つけました。
上位10%という指標
ニュージーランド版の資産分布についての説明動画では、世帯の資産状況を「下位層・中間層・富裕層」の3層に分類していました。
金融資産が10万ドル(約900万円)以下の下位層が約27%。そこから上が中間層、さらに上位10%の富裕層と呼ばれる人たちは、2.41ミリオン(約2億2,000万円)以上の資産を持っているのだそうです。
その数字を知ったとき、なんだか遠い世界の話のような、でも妙に具体的なような、不思議な気持ちになりました。
最近気になっていた「THE WEALTH LADDER 富の階段」という考え方にあてはめると、ニュージーランドの上位10%の富裕層はちょうどレベル4以上になるみたいです。レベル4(米ドルで1ミリオン/NZドルで約1.8ミリオン以上)という基準から見ても、2.41ミリオンという数字は確かにその階段を登った先にあるのだなと実感します。
国が違えば基準も変わりますが、日本では「1億円からが富裕層」と言われているようです。しかし近年の円安やインフレを考えると今はもっと多くの資産がないと実質的な富裕層とは呼べないのかもしれないという話も聞きました。
そんな「お金の価値の移ろい」のようなものを、改めて突きつけられた気がします。
インフレと「家」の重み
そしてその動画中で少し気になったのは、年代別の中央値でした。
ニュージーランド全体の世帯中央値は52万ドルとのことでしたが、50代後半から70代といった上の世代がその数字を大きく引き上げていることが世代別の世帯資産の数字を見ると明らかで、ニュージーランドの資産統計には「持ち家」が大きく寄与していることがわかります。
若い世代が中央値に届かないのは、住居という大きな資産をまだ持てていないから、という背景もありそうです。
ニュージーランドで「資産」を語るとき、そこには必ずと言っていいほど「家」が含まれます。日本だと家を資産に含めない考え方もありますが、ニュージーランドでは家を持つことが、資産を積み上げていくためのひとつの避けては通れない条件のようになっている気がします。
時間をかけて、ゆっくり資産を増やしていく
1ミリオンや2ミリオンという数字は、今の私にとっては途方もない莫大なもので、大きな数字を目標に据えるのは少し勇気がいるなと感じてしまいます。
無理をしたり焦ったりせずに、ニュージーランドでの資産のあり方や、「家」に対する価値観や姿勢を理解した上で、時間をかけてそこを目指していくことが、ひとつの長期的な目的地になるのかな。と考えさせられた動画でした。
ニュージーランドの「豊かさの基準」を少しだけ覗き見したような気分でした。


